ピアノ椅子の取扱店
ピアノ椅子は演奏者の姿勢・指の動き・足の踏み込みやすさを左右する重要なアイテム。家庭用の低価格モデルから、コンサート用の高級椅子まで価格差が大きく、本気でピアノを続ける人は楽器以上に椅子にこだわるケースも珍しくありません。
3つのタイプ
| タイプ | 高さ調整 | 用途 |
|---|---|---|
| 固定椅子 | 不可 | 初心者・サブ用 |
| 高低自在椅子(ネジ式) | 手動 | 家庭ピアノの定番 |
| 電動式・ガス式 | レバー | 本格・コンサート用 |
主要メーカー
- 甲南(こうなん) — 京都の楽器・椅子メーカー。木製の高品質椅子で定評。家庭〜プロまで。
- YAMAHA — 自社ピアノとセット販売の他、椅子単体も。「YAMAHA No.5」が定番モデル。
- 河合楽器(KAWAI) — YAMAHAと並ぶ国内大手。
- イトマサ(ITOMASA) — シンプルで実用的な椅子。家庭定番。
- D.Jaymz — コンサート用の本格モデル。
- Bechstein・Steinway純正 — グランドピアノ最高峰メーカーの純正椅子。10〜30万円。
取扱店
- 楽器専門店(島村楽器・山野楽器・下倉楽器) — 主要モデル展示、座って試せる。
- YAMAHA・河合楽器直営店 — 純正+汎用品。ピアノ購入時の同時注文。
- 大型楽器店(イシバシ楽器・クロサワ楽器) — 取り扱い豊富。
- 中古楽器店 — 程度の良い高低自在椅子が半額レベルで出る。
- ニトリ・無印良品 — 取り扱いは限定的だが、リビング兼用ピアノに合うシンプル椅子。
- サウンドハウス — エントリー〜中級モデル。送料無料の販売店として人気。
- Amazon・楽天 — 全モデル。Bechstein純正も輸入対応。
家庭用の選び方
家庭でピアノレッスンを続ける場合、高低自在椅子(ネジ式)が一番現実的。理由:
- 子供の成長に合わせて高さ調整できる
- 大人と子供で兼用できる
- 固定式より長く使える
YAMAHA No.5(10,000円台)かイトマサGB-12(8,000円台)がエントリーの定番。これで子供のレッスンには十分対応できます。
ガス式・電動式の本格モデル
レッスン・練習を毎日続けるレベルなら、ガス式椅子(レバー操作で滑らかに高さ調整)が便利。ネジ式は調整に30秒かかるところ、ガス式は1〜2秒で完了。価格は3〜8万円と高めですが、家族で身長差がある・コンサート出場が多い場合は投資価値あり。甲南のSPS-Cシリーズ、Jansenのコンサート椅子が定番。
サイズと高さの目安
| 身長 | 椅子の高さ |
|---|---|
| 110cm(年中児) | 40〜45cm |
| 130cm(小学校中学年) | 45〜50cm |
| 150cm(中学生) | 48〜53cm |
| 170cm(大人) | 50〜55cm |
椅子の高さは「肘とキーボードが水平」になる位置が理想。これを実現するためにも高低自在椅子が必要になります。
素材と座面
- 合成皮革 — 一般的な座面。お手入れ簡単。5〜10年使うと擦り切れる。
- 本革 — 高級椅子。長持ちで風合いが増す。
- 布(ベルベット系) — クラシカルな高級ライン。
- 木製座面(補助クッション併用) — シンプル・最も安価。
子供向けの補助椅子
小さな子供がピアノを弾く場合、椅子の高さだけでなく「足が床に着く」配慮も必要。床に着かない場合は補助ペダルとセットの足台・補助ペダル(別アイテム)の検討を。椅子だけ高くしても、足がブラブラだと姿勢が安定しません。
キャスター付きの注意
キャスター付きピアノ椅子は移動が便利ですが、演奏中に動きやすいデメリット。本気でレッスンする場合はキャスターなしのほうが安定します。大人がリビングで気軽に弾く程度ならキャスター付きでもOK。
本格コンサート用
コンクール出場・プロ志望のレベルになると、コンサート用の椅子(Jansen・甲南SPS-Cクラス)が必要に。本番のステージで使う椅子は厳密に高さ調整できることが重要で、ネジ式では時間がかかりすぎてしまいます。15〜30万円の本格モデルでプロの本気度を支えます。
耐久年数
家庭用YAMAHA No.5クラスで10〜20年もちます。座面の合皮は5〜10年で交換・張り替えが必要になるケースあり。楽器店で張り替えサービスがあり、5,000〜10,000円程度。本体フレームは半永久的に使えるので、本体を買い替えるより張り替えが経済的です。
選ぶときのチェック
- 調整の滑らかさ — ネジ式は段階的、ガス式はスムーズ。試した感覚で。
- 座面の幅と奥行き — 幅55〜60cm、奥行き35〜40cmが標準。広いと安定するが、レッスン中に脚を組めない欠点も。
- 背もたれの有無 — レッスン中は基本的に背もたれを使わないので、なしでも問題なし。リビング兼用なら背もたれ付き。
- 重さ — 安定性のため重めが◎。10〜20kgが標準。
まとめ
家庭レッスンはYAMAHA No.5かイトマサ、上級・本格用途は甲南SPS-C、コンサート用はJansen、というのがレベル別の選び方です。

